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クリントン大西の裏日記

2017

0529
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2009

1104
1:54

今年の春、つつがなくテレビアニメ放映が終わった『絶対可憐チルドレン』だが、原作はまだまだフツーに続いている。アニメの方は、初期オープニングのあまりもの気恥ずかしさに負けて殆ど観ていないけども、原作は週刊少年サンデーで毎週チェック(サンデーで読んでるのって、これとあと「金剛番長」ぐらいのモンですが)。

作者の椎名 高志─────かなりのベテラン漫画家─────長く「鳴かず飛ばず」だった同氏が苦心の末打ち出した、いわば『第2出世作』。なにしろ、前回の連載打ち切りから『絶チル』開始まで、実に3年

それだけにこの作品、設定からキャラ配置から実に堅い

「エスパー」なんて言葉、古くさすぎて今や超人ロックぐらいでしかお目にかからない「死語」だが────あまりに使わないので逆に新鮮という盲点をついた。

【流行 ~言葉の変遷~ 】

超常能力 > 超能力 > 能力
忍者 > エスパー > 能力者
マイコン > パソコン
発光ダイオード > LED
ビートたけし > 北野武
ハイスクール奇面組 > ケロロ軍曹

増え続けるエスパー。それに伴い発生する社会不安。エスパー達の命を狙う「反エスパー同盟」あり、その他犯罪エスパー集団あり。そして主人公達は政府機関バベル(超能力支援研究所)───まぁ正義の組織───に所属。多角要素を備えつつあくまで本道・王道を行く、確かな土台設定となっている。

長らく不遇の時代を送ってきた椎名 高志、今こそ灼熱の時──────ッ!

これがっ、主役「ザ・チルドレン」の3人だ!

zetu01.jpg













「ところで俺の新しいキャラ達を見てくれ。こいつをどう思う?」
「すごく・・・・・GS美神です・・・・・」

いや、そりゃ作者が一緒なんだから絵も一緒で当然ちゃ当然なんだが、それにしたってあまりにも「そのまんま」じゃないか? もうちょっと時代に合わせてもバチは当たらんのじゃないか?

zetu02.jpg










80年代後半~90年代序盤の香りがする(薫だけに)。

さてこの作品、設定同様ストーリー面では特に何ら不満も問題もない。適度なタイミングで繰り出されるサプライズ、新要素、独自のガジェット、伏線、新キャラ・新展開・・・・・・さすがにベテラン作家、実に巧みな話運びで大変勉強になる。

しかしてキャラに萌えのカケラもない

マンガにとって絵は作品の全てではないが、重要な一部であることもまた否定できない。また、『画力』と『絵の魅力』も似て非なるものだ。そりゃ長年漫画家やってるんだから画力はあるさ。でも画力がある=魅力のある絵が描ける、ではない(この辺、絵を描かない人は誤解しがちだ)。

初期「絶チル」の絵・・・・・・別に「悪く」はないよ。ヘタでもない。特に、どこに文句をつけるというものでもない。ただ単純に魅力がない。いかにも手癖で描いてますって感じだ。

いや作者はもちろん頑張っているんだろうが、キャリアがあればある程、自分が作った「型」から抜け出すのも容易ではない。技術的なことよりも、これまで築いてきた─────「それで成功してきた」という自負心・プライドが、変化を無意識のうち拒絶するのだろう。

読者はこーゆーところに敏感なので、人気も(目立たぬ速度で)じわじわ低下。いつしか、末期の「からくりサーカス」と最下位デッドヒートを繰り広げるまでになっていた。

「このままでは前作の二の舞!」

危機感を持った作者が、テコ入れ目的で出したらしいのが不二子さん。

zetu07.jpg













少し絵が変わってきた頃、だが・・・やはり・・・・何かが・・・・・。

「とりあえず巨乳キャラ出しとけ」的な読者をナメた算段がマズかったのかどうなのか、人気・低空飛行のまま。


連載1年半を過ぎた頃、色んな意味で進退窮まった作者が、ついに「絵柄改造」へ取りかかった。

zetu03.jpg














椎名高志は頑張りました!

1半年ぐらいかけて、徐々に改造手術を敢行。

zetu04.jpg








描線が増え、描き込みが細かくなったぞ(特に目と髪の毛)。

テコ入れ要員だった不二子さんも、コレこの通り。

zetu08.jpg















色々と腑に落ちるシェイプに落ち着いた感じ。

女性キャラ限定の効能かといえば無論そんなハズもなく、この「絵柄改造」のプラスは全てのキャラにまんべんなく発揮されている。

zetu05.jpg












・兵部少佐(使用前)

zetu06.jpg












・兵部少佐(使用後)

明らかに今の方がカッコイイ(マスコットもついたしね)。


「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」

活路を見いだすなら、変化(これまでの自分を捨てること)を恐れるな! ということだな。
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無題
ながらく「ベテランだけに面白そうだけど絵が……」とか初期の表紙だけ見て思っていたのですが、おかげで心が動きました(笑) 今度読んでみますね。

>>活路を見いだすなら、変化(これまでの自分を捨てること)を恐れるな! ということだな。

重要ですよね。
だりむくれ 2009/11/04(Wed)19:28:48 編集
無題
そうですよね、フツーに絵がGS美神ですからね。それでいて内容は萌え路線だったりするから空振りサービスもいいところだったわけですよ実際のところ。

なまじある地点で完成した作家ほど、変化に多大なエネルギーを要するのでしょうね。
クリントン大西 2009/11/05(Thu)05:29:46 編集
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