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クリントン大西の裏日記

2017

1022
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2010

0124
続いて、いーさんの『僕と探偵とテレポートと』(原稿用紙80枚ほど)の感想。

筆者いーさんが「中学生」であるという事実を鑑みた時、これはイチ創作者として驚きどころか少々の失禁さえ禁じ得ない衝撃がある。わたしが中学生の時なんかは、もうなんというか凄いアホでしたよ?(苦笑)。

これは、是非ここのブログ読者にも読んで貰いたい。

というわけで以下ネタバレ感想。

できれば本編読了後チェックしてちょんまげ!(びへぇ)




【僕と探偵とテレポートと 読書感想文】



まず文章自体に驚いた。

リズム感があり、非常に「こなれて」いる印象。ぶっちゃけた話、大変読みやすい。読んでいても、立ち止まってしまう箇所がとても少ない。今まで自分は何をやっていたんだろう、と途方に暮れてしまうほどの文章力だ。しかも、年齢などから考えて、今後さらにパワーアップするであろうことは想像に難くなく・・・・・いやぁ、もう恐いモンなしですな

導入部分での「ツカミ」もばっちり。

読者の好奇心を冒頭わずか数行でさっさと掴み、あとはもう逃がしませんよ? というカンジ。「手紙探偵」と山村少年の掛け合いが心地よく────筆者の意図通り、ずんずん奥へと入っていける。

死体消失>再発見>また消失、のテンポも素晴らしい。

推理パートの流れ(伏線部の回収)にも「雑さ」が見られず、丁寧。何より、ラストシーンがカッコ良すぎる! 暖かな余韻、読後感・・・・・・とても素敵な作品でした。



(以下、細かな指摘点)


タイトルは、前の「異体」(でしたっけ?)の方が好きでした(笑)。

序盤、岡島弘治のセリフ

何が嫌で、首つり死体のある部屋を見なくちゃならない?」

は、青文字部分に違和感あり。

「どうしてそう、何度も首吊り死体のある部屋を~」

とかの方が、ニュアンス的に自然かも知れません。

『圃廼ヶ山』に出てきた女性4人組、以後の展開を考えるならば、ただでさえ登場人物が多い中での「名前登場」はいらなかったかも(読者が混乱する為)。

「山村」「山上」のミスリード・・・・『クロバ』という名だけでは「振り」として弱いような感触。混血児なら片親から言語的影響(たぶん英語)を受けているでしょうから、そうしたハーフ特有のセリフ回しを全編随所で入れてみると良いような(和製英語とアメリカ英語の相違点などで表現。例=ゲームセンター>アーケィド[arcade])。

「大家外出せず」は一般論として不自然で、警察が疑う行動(買い物は? みたいな)。故に、「外出しない理由」をあれこれでっち上げておくと、後の『犯行計画』と照らしても無理がないように思います。

手紙探偵の推理。「不倫」あたりは、さすがに「憶測」過ぎるきらいが見られます(文中で示された限りにおいては)。そうした関係をほのめかす、何らかの伏線が途中にあっても良いような雰囲気です。

△△県(電車で半日)で中川が死体発見、のところ。路地裏で発見したのに、携帯電話を使わないで現場を離れ、(恐らく)公衆電話から通報、というのは不自然。

わたしのように「変な大人」はアレですが(笑)、普通の大人常時携帯電話を所持しているみたいですから─────このあたり、手紙探偵にツッコませても良かったかも知れません(ちょっとタバコを買いに出ていた時で、たまたま持っていなかった、というようなアレでも可)。

死体発見時の警官、1人でなく2人の方が良いかと(通常、捜査官=刑事にせよ、制服警官にせよ、2人1組が基本なので。特に、通報を受けて来るような場合は)。

「アルバイター」という表記、「フリーター」の方が一般的かも。

人形を死体に代えて・・・・・という犯行計画、かなり危険(岡島が必ずひっかかるとは限らないので)。その辺のリスキーさを、探偵のクチから語らせるのも悪くありません。

「手紙探偵」が、何故この山村少年のことを『知っていた』のかが不明なまま。別に謎のままでも良いと思いますが、「全てを論理解決!」というような推理小説マニアには敬遠される危険があります。



手紙探偵、いいキャラだなぁ。

ああいう臆病で優しい名探偵、というのは珍しいのでは? 是非、彼が登場する本格的な長編も読んでみたい。うーん・・・・・やっぱ「才能」ってのはあるのかも知れませんね。
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いーさんより先に
いーさんより先にコメントをするのは、図々し過ぎたでしょうか(笑)?クリントン大西さんの読書感想って毎回ネタバレになっているので読めなかったんですよね。初めて読めます^^
細かい指摘がいくつもありますね。丁寧に書かれてるので、いーさんが羨ましいです^^
そういや自分もブログで連載してる小説がありました。2008年の冬で連載が止まっちゃって、たかまりさんに「早よだせ〜〜」と一喝されてしまいました(笑)。そろそろ再開したいと思います(でも、あれはファン限定だったか……クリントン大西さんが読めないままじゃあれなんで、完結したらファン限定を解除しますね)
彰信 URL 2010/01/24(Sun)11:40:12 編集
いえいえ
そんなことはありませんよ。ご一読戴き感謝の極みです。

指摘はメカニカルなものが主になりますが、基本的に代案が示せるようなものにしか触れていません。ほんの僅かでも執筆者の助けになれば良いな、と思って書いている感じです。

彰信さんの小説も、是非読ませて下さい。その時は、また感想などを(笑)
クリントン大西 2010/01/24(Sun)11:55:05 編集
無題
こんなにも詳細な感想ありがとうございます。過分な褒め言葉、本当に恐縮の思いです。

「細かな指摘点」も全て大西さんのおっしゃる通りで、いつか(事件の核等は変えずに)全面的に訂正する予定ですので、そのときに僕の力量の及ぶ範囲で訂正したいと思います。
僕も次作はこの「手紙探偵」で行きたいのですが、なんせ彼が臆病で扱いが難しいので、手紙探偵を気に入って下さった大西さんには心苦しいのですが、訂正時に手紙探偵という設定は無くし「臆病な探偵」にややレベルを下げるかもしれません。
一体どうしようか、模索中です。
いー URL 2010/01/24(Sun)21:24:14 編集
いえいえいえ
ズバッと書けないので、どうしても冗長になるという向きもあるか知れません(苦笑)。「褒めすぎ」とかそういうことは一切ありませんから、その点もご安心を。

細かい部分は、「即座に修正可能」というものばかりですから、たぶん誰が何を言わずとも、いーさんご本人で気付き修正されたものと思われますが、まぁ早い方が何かと良いですしね。

手紙探偵には、仲介役が必須ですね。

今回の助手少年は(物語の都合上)リサイクルが難しいですから、仲の良い刑事だとか、妹が出てきてフォローするとか、そういうお約束的支援で強化するのが、読者にも親切そうです。

次回作も期待しています!
クリントン大西 2010/01/24(Sun)21:34:21 編集
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